学生読書日誌

ハッピーヘブンのふきだまり

主に読書感想文をかきます

売り手市場で死ぬほど苦労した18卒による、就活教訓4選

喉元過ぎて熱さを忘れているのもどうかと思ったので、散々苦労させられ、大学生活後半をがっつり費やすことになった就活について軽く書いてみたい。

つっても過程を逐一書くのはダルいので、いくつかを自分が得た教訓としてまとめてやってみる。

考えの甘さも赤裸々におっぴろげて書くつもりなので、苦笑いしながらくらいのテンションで読んで欲しい。

なんか一個でも有用やなと思えたところや、こいつアホやなって笑ってくれるところがあれば幸いです。

 

 

自己紹介

誰がやるかによって就活は千差万別。なのでまずは自分がどんなやつかテキトーに。

地方公立高校→地方旧帝大法学部(not地元)。そこそこ頑張った文化系サークル&接客バイト一個ずつ。趣味は読書、映画、麻雀。

とりあえず高校や大学の偏差値レベルで、見劣りしない年収とキャリアが得られりゃいいかなと考えて就活を開始。

しかし想定外にうまくいかず、一時は40個弱の持ち駒が全滅。

最終的に8月頭にITサービス大手からの内定を確保して就活終了。

以上がだいたいのプロフで、要するに民間就活やってれば腐るほどいるタイプの人間。

それでは教訓に入っていこう。

 

  1. 民間就活という選択肢そのものについて、最初によく吟味する
  2. 割り切るところは割り切って、変なプライドは捨ててしまう
  3. 逃げ道を確保しておく
  4. 信頼できる相談相手を見つけておく

 

1.民間就活という選択肢そのものについて、最初によく吟味する

はい。就活振り返りっつってるくせにいきなり挑戦的なTips。

というのも、自分は国家公務員と民間でまず迷い、待遇の面から前者を断念。

その後、特に業界や職種面でやりたいことが思いつかない。

自分のひねくれ具合と飽き性への自覚はあったので「大手でコミュ力で戦うよりベンチャーでやるほうが向いてるかな?」と考えて、とりあえずベンチャー企業をメインに就活開始。

こんな感じのゆるふわな軸で就活に臨んだためか、「なんでうちなの?」的な詰めを大量に食らう羽目になった。

 

 

ここの内容を一般的な就活フローに当てはめると、自己分析と企業分析をしっかりしようという話になる。

 

 

ここでの一歩目として、まずは自分が思いつく、進みうるあらゆる進路を網羅的に検討すべきだ。

なあなあで就活を始める前に、まずは学歴や能力からくるバイアスを外して考えてみよう。

例えば、ニート、フリーター、留学、大学院、民間、公務員、資格専門職、主夫、投資家、芸術専門職などなど。

とりあえず、卒業後の身分としてありうるものをざーっとあげてみる。

そこから、なるまでに必要な金、適性や経験、時間などの条件面と、待遇、興味関心などの希望面の二軸で選択肢をいくつかに絞る。

 

ここでの各要素には優先順位付けをしよう。全ての項目で自分とマッチする選択肢が見つかればいいが、そうでない場合必ずどこかで妥協は必要になる。

 

こんな感じの流れで決めるだけでも、テキトーにフィーリングでやるよりは納得感のある就活ができるはずだ。

 

注意点:判断材料とした情報は本当に正しいのか?

適当に考えた悪い例だが、公務員という進路を検討する際の情報に2chの公務員叩きスレなんかを使ってしまうと、正確性の薄い偏った情報をベースに判断する羽目になるだろう。

 

これは企業分析に限った話ではない。自己理解も色々とバイアスに左右されがちだ。

信頼できる人に相談する、モチベーショングラフや自分史年表を書いてみるなど、有効とされる方法論は巷に転がっているので、自分に合うツールを活用しよう。

 

また、そのときは正しかったことが時間経過で変わることもある。定期的に自分や企業についての情報は更新しよう。

 

 

2.割り切るところは割り切って、変なプライドは捨ててしまう

2は就活を始めてからの話だ。

 

就活中にはいろいろと不愉快なことも多い。

いけすかねぇ就活生とエンカウントすることもあるし、見ず知らずの社会人に人格否定されることもある。

そもそも内向的な人間にとってはGDで発言するのや、面接官と何十分も会話するの自体がストレスだろう。

場所にもよるが、基本的に大金もかかるし体力も使う。夜行バスで上京して4社回ってまた夜行で帰る、なんてもう二度とやりたくない!

 

(不愉快の例)

「なんやこの説明会、クソ茶番やん」

「てめぇらみてえなオッサンに俺の何がわかる?」

「人に意識の高さを押し付けんなやお前うさんくせえんじゃボケ」

「なんで俺だけこんなに落ちんの?死にてぇ……」

「バイトで交通費稼ぎながら上京するのきつい。睡眠も足りないし体も不調」

「時間が無さ過ぎる。単位やべぇよ……」

 

 

わかる、めっちゃわかる!

しかし敢えて言うと、少なくとも民間においての就活とはそういうもんである。

不透明な属人的評価、形ばかりの経団連倫理憲章、人口・国内求人数の分布など、一学生にはどうしようもない環境要因で成り立っているもの、それが就活だ。

 

あえて同一視するが、大学受験で「なんで俺の点数で足りねぇんだ!?」と愚痴る人間に人は共感するだろうか?

おそらくしないだろう。なぜならそういうもんだから。それが嫌なら別の道を探すしかない。

 

勉強せずに大学に受かることが難しいように、上記のような不愉快を全て回避しながら就活を遂行するのも、フツーの大学生にとっては難しいだろう。

それ相応の理不尽がチェックポイントになっている構造なのだ。

 

だからこそ、割り切る心構えが大事だと思う。

就活という構造の中で結果をあげようと思ったら、そうすることが一番の早道だ。

もちろん受験と同じで、それが簡単に出来る人もいるだろうし、苦労する人もいるかも知れない。

ただ、こういう覚悟が念頭にあるかどうかで楽さはだいぶ変わってくるはずだ。

 

幸いなことに、インターネットのおかげでこういった不愉快の数々は事前に内容を知ることが出来る。

事前に知ることが出来れば、資金調達や心構えもしやすくなる。

早めにキャリアを考え、準備することが大切だ。

 

また、他の教訓とも被るが、ソッコーある程度志望度の高い企業に内定した、とかでも無い限り、変に選り好みしないほうがいい。

体力、スケジュール、資金の許す限り、最初のうちはたくさん受けてみよう。経験は無駄にならない。

 

注意点:ほんとにキツくなったら休もう

 就活は戦いである。

だからこそ前述したようなメンタルセットが重要になるわけだが、そういう理屈を超越して苦しくなる瞬間が来ることもある

 

どんなことでもそうだが、気力体力が充実していなければいいパフォーマンスは出せない。

マジで辛くなってきたら、負の循環を断ち切るために一度休養の予定を組もう。

大丈夫。実体験だが、一週間くらい就活サボってもなんとかなる。

 

以下は、負の循環に囚われてしまった就活生の一例である(白目)

 自意識と鳥瞰と信仰の話 - 学生読書日誌

 

 

3.逃げ道を確保しておく

2では、ある種の覚悟の重要性を書いた。

矛盾するようだが、それを透徹するためには精神的な逃げ道が必要である

 

最も具体的かつ効果的なのは、滑り止め企業の内定や、親からの就留・休学の許可などだ。

 「もし万一ここで落ちたってなんとかなる」と言える精神状態だからこそ、上であげたような強い心持ちを維持することができる。

心の余裕が確保されているからこそ、多少の理不尽に遭遇しても一々メンタルを揺さぶられずに済むというわけだ。

 

精神面だけでなく実利的にも「逃げ道」は有効に働く。

例えば、就活佳境の内定承諾シチュエーション。

複数内定を持っている人間であれば、もし条件面などで多少の揉め事が生じたとしても強く出ることができる。

採用内定を出した以上、「それなら他行きます」なんて言われるのは人事部的に好ましく無いからだ。

 

こういう意味で、先に言及した持ち駒確保の重要性が生じてくる。

「最悪全落ちしてもここ行けばいいか」と言える企業の内定を早期に保持しておくだけで、進めやすさは段違いだ。

近年は、ぶっちゃけ年がら年中どこかの企業の本選考が行われている。3〜6月の正念場をうまく立ち回るために、早めに動いてどこか1つの内定を確保してしまおう。

 

4.信頼できる相談相手を見つけておく

就活は、極論、相手の求めている人間像を演じてみせる活動である。

 演じるという行動には、「自分がどのように見えているか?」という客観的視点が必要不可欠だ。

似たような業界を受けている同期、先輩。

人材系企業のエージェント。

就活支援団体。

大学の就職課。

探せば親身になってくれる人間はいるはずなので、就活への理解度が高い人間から継続的にアドバイスをもらうようにしよう。

 

人の手を借りることを恥ずかしがる必要はない。

それは捨てるべきプライドである。

 

 

終わりに

以上4選が、自分の就活経験から抽出した有用な心構えだ。自分がやっておくべきだと痛感したことや、やっていて良かったと思ったことがベースになっている。

 

具体的にどうやって就活を進めて行けばいいかという方法論は、ネットや身近にいくらでも転がっているはずなので、積極的に探してみよう。

 

 

 

これからの時期、就活は一層本格化していきます。

そこに直面している人がどれだけいるかは分からないけれど、もしこれを読むことがあれば参考にしてみてください。

幸運を祈っています。