学生読書日誌

主に読書感想文をかきます

不感症

「臥薪嘗胆し過ぎて味覚障害」なんて歌詞が某バンドに有るらしいが、最近の心境はそんな感じだ。

年明け前までは、主にコンプレックスを原動力に就活を続けてきた。

自分より早く内定を得ている学生への焦り、お祈りメール(同情するなら選考通して)への落胆といった黒いモヤを、牛みたいに消化・反芻することで、なんとか心の安定を保てていたと思う。

おかげさまで、最近やっとマイナス感情からふっきれることができた気がする。

しかしある時気付いてしまった。

モチベーションが、湧かない。

反骨精神、コンプレックス、負けん気、何くそ根性、嫉妬、焦り、怒り、殺意。

何でもいいが、これまでの人生で確かに一種の原動力として成立していた感情を無理矢理ぼかしきってしまったためか、前を向こうという気持ちまでも薄れ切ってしまったみたいだ。

思えばこれまでも、小学校・中学校で運動音痴に気付くと同時にテストが得意だと分かった時、高校ラグビーで練習についていけなくなりながらも、自分より上手い同期たちが先に辞めていくのを見た時、大学のサークルで立場を失った時などなど、そこで自らを奮起させたのは上のような感情だった。

就活という常に自省を求められる状態で、無理に理性と感情をバトらせた結果の歪な精神状態なのか、それとも、そもそも反骨精神を保ち続けるエネルギーが欠落していたのか。

個人的には、後者の色が強い感じだ。

肥大した自意識と20年間向き合い続け、ある意味涅槃に至ったと言ってもいいのかもしれない。

まさしく"臥薪嘗胆しすぎて味覚障害"。

だがそれでも、なんやかんや日本に生まれ大学を出ようとしている以上、今後の食い扶持とコミュニティをもぎ取る努力は必然求められるのだろう。

現状維持は衰退の始まり、なんて格言があるが、何とも世知辛い情勢だ。生きようとも死のうともしなければ向かうは結局破滅である。

悟りでは飯は食えない。

家族は健在、奨学金も背負ってる。

そんな凡人が平凡に生きるためにはここで非凡な努力が必要だ。

んなこたわかっているし、へっぴり腰だろうと顔だけでも前を向く。

そこへ颯爽と「益々のご健勝とご活躍をお祈り申し上げます」……。

ままならねえな。